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ハザードマップの重要性
このブログでは、今までもハザードマップの重要性を記事にしてきました。
各市町村が公表しているハザードマップは、非常に有用なのです。土砂災害や洪水、地震など、いろいろな防災情報を提供してくれています。
ただ、難点は少々見にくい所と、情報がバラバラな事も多く、どれを見ればよいのか分からない所でしょうか。(この点は市町村によって状況が大きく変わります。とても見やすくレイアウトされている市町村のありますし、どこにあるんじゃーと言いたくなる市町村もあります。)
そんな不満を一気に解消してくれたのが、以前紹介した、国土交通省ハザードマップポータルサイト
パソコンで見る場合は、このサイトが抜群に使いやすいのですが、スマホ用アプリでさらに使いやすい物を見つけました!
それが今回紹介する
地盤サポートマップ
です。
地盤の事ならなんでも分かるスマホアプリ!「地盤サポートマップ」
山猫がおすすめするスマホアプリ「地盤サポートマップ」
とにかく大量の情報が、見やすくレイアウトされているのが特徴。しかも、このアプリの開発元は、全国の地盤調査を行う会社で、自社で測定した地盤の強さのデータがアプリ上で見る事が出来るようになっているのです。これは、国土交通省のサイトでも見れない貴重なデータですね!
このアプリで見る事が出来るデータの中から、これは!という項目をピックアップしていきます。
地盤サポートマップの代表的な機能
地耐力
・地耐力・・・ 軟弱地盤なのか、強固な地盤なのかがマップ上に表示されます。
地盤の強さが、色のついた丸で表現されています。緑・・・強い 青・・・普通 赤・・・弱い
例として挙げたのは、静岡県静岡市。興味深い事に、安倍川に近い地域は比較的良地盤で、離れていくとあまり地盤が良くない傾向がある事に気が付きます。
地震時の揺れやすさ
・地震時の揺れやすさ・・・地耐力とも関係していると思われますが、地形や地盤によって地震の時の揺れ方は大きく変わるそうです。どれくらい揺れやすい場所なのか数値(画面上は色)で示してくれます。
このソフトは、凡例が画面に表示されないのが弱点ですね。。右上のメニューから―凡例&説明を選択すると、色の意味が分かります。
ざっくり説明すると地震の揺れやすさは、青・・・揺れにくい ⇔ 赤 揺れやすいとなります。画面は静岡県静岡市(地耐力の図と同じエリア)となります。市街地は全体的に黄色(やや揺れやすい)となっているエリアが多いですね。ただ、地耐力で弱いとされていた、画面右側が揺れやすいとなっている点に気が付きます。やはり地盤が弱い地域は、揺れも大きくなる傾向があるのですね。
防災情報
液状化の可能性
・液状化の可能性・・・東日本大震災では、東京湾岸の浦安などで大規模な液状化が発生しました。液状化の結果大きく突き出たマンホールや泥だらけの地面の映像を覚えている方も多いのではないかと思います。液状化が起きやすい場所かそうでないかは、地形や埋め立ての有無で決まります。埋め立て地が液状化しやすいのは感覚で分かるのですが、それ以外にも起きやすい場所があるのです。このマップでは、液状化の可能性を色分けして教えてくれます。見ると意外な場所が液状化の可能性が高かったりしてびっくりします!
参考図は、静岡県静岡市です。これも 青・・・液状化しにくい ⇔ 赤・・・液状化しやすい という事を表しています。この図と、上の地震の揺れやすさを比べると、かなり一致している事が分かります。住む場所を決める際の参考になりそうですね!
浸水想定
・浸水想定・・・洪水時、その場所がどのくらい浸水する可能性があるか?をマップ上に表示します。自分の住んでいる土地が浸水しやすいのかしにくいのかを知っておくことはとても重要な事です。現在は河川の堤防がしっかりと整備されていますので自分が住んでいる場所が浸水する可能性は高くはありません。山猫が住んでいる土地もいままで浸水したことはないのですが、浸水想定マップを見ると最大0.5m~1mの浸水があると記載されています。今まで浸水しなかったのは河川の堤防が切れなかっただけで、もし河川が氾濫したらここも浸水するという事なのです。
さらに、自宅から避難場所へのルートも辿ってみると、困ったことが分かりました。自宅よりも避難所の方が浸水想定の値が大きいのです。避難所自体は小学校なので避難所にたどり着ければ大丈夫かと思うのですが(でも浸水すると電気が止まりますよね。。)避難所に逃げる事自体が危険である事が分かりました。
やはり画像は、静岡県静岡市。ただ、多少拡大して狭い範囲を見ています。凡例の黄緑は、0.5m以下の浸水が想定される所。家の2階まで使ってしまうという事はないと考えられている地域です。
しかし、安倍川沿いに何カ所か濃い色になっている場所が。。。 青色の場所は2.0m~5.0mの浸水が予想される場所。紫色は、5.0m以上の浸水が予想される場所。このあたりに住んでいる人は、洪水の可能性が出てきたら速やかに避難したほうがよさそうです。
微地形区分図
・微地形区分図・・・高校の社会で地理を選択していないと、用語の意味が分からないかも。扇状地や、後背湿地、自然堤防とい用語が出てきます。この図と、地震時の揺れやすさ、液状化の可能性はかなりリンクしている事が分かります。例えば・・・
扇状地 → 水が少なく、目の粗い砂利層 → 液状化の可能性は低い 地震時は比較的揺れにくい
後背湿地 → 水が溜まりやすく、軟弱地盤 → 液状化の可能性高い 地震時の揺れ大きい
などなど、よく見ると社会の勉強にもなります。
またもや静岡県静岡市を参考図に。これを見ると、静岡市中心部は、安倍川の扇状地上にある事が分かります。それより東側は安倍川の後背湿地だという事が分かります。これを見ると、後背湿地は、揺れやすく、液状化しやすい事が分かります。
土砂災害危険個所
・土砂災害危険個所・・・山麓に住んでいる場合にとても恐ろしいのが「土砂災害」。山崩れや土石流など、巻き込まれてしまうと非常に危険です。自分の住んでいる場所にどのようなリスクがあるのかマップ上に表示してくれます。またこの場合も注目点は、避難所に向かうルート。自宅からは避難したけれど、避難所に向かう途中で土石流に巻き込まれてしまったら元も子もありません。
このマップで、自宅やその周辺のどこが危険度が高いのか知る事が出来ます。
この図は、静岡県の北部。低い山地が突き出ている部分ですが、傾斜が急なのか、ほとんどの範囲で土砂災害危険区域になっています。
避難施設
・避難施設・・・付近の避難施設を知る事が出来ます。地元であればなんとなく避難施設は把握している方が多いと思いますが、例えば出先で災害に巻き込また場合、何処に避難所があるのか知る事はとても重要です。直近の避難所がスマホで簡単に検索出来たら心強いですよね!もちろん、このソフトはGPS情報で現在地を表示できますので、今いる場所も正確に把握する事が出来ます。
地図上に避難場所のマーク(非常口のマークに似ています。ドアに向かって走るのではなく、建物に向かって走るというイメージでしょうか?)避難場所のアイコンをプッシュすると、どのような避難場所で、どれくらいの人数が収容できるか?という情報が確認できます。
現在・過去の航空写真
・現在・過去の航空写真・・・地域によって全ての年代の航空写真が無い場合もあるのですが、、1945年~現在までの航空写真を見る事が出来ます。
航空写真を見る事でどんなメリットが?と思う方もいるかもしれませんが、これは家を建てる場合には重要な情報になります。綺麗に整地された住宅予定地を見ると、地盤もしっかりしているのかな?と思ってしまいますが、過去の航空写真で見ると、沼や池だったりする場所もあります。逆に過去は山で、山を削って作った住宅地であったら、地盤はしっかりしていると判断する事も出来ます。特に引っ越しなどで新しい土地に家を建てるのであれば、過去そこがどんな場所だったのかを知る事はとっても重要な事なのです。
このアプリでは、上記の情報以外にも
それ以外の情報
・小学校区、中学校区、バス停、医療施設、活断層、地震の発生確率などを見る事が出来ます。
まとめ
明らかに災害に増えてきている昨今、自分のいる場所がどんな場所でどんなリスクがあるのか知る事はとても大事なことだと山猫は考えています。
また、新しい土地に引っ越す場合、事前に引っ越し先の土地の情報を調べることにより、より安全な場所に新居を構える事が出来るのです。
特に、液状化のしやすさや、土砂災害の危険度は、その土地を歩いただけではわかりにくい場合もあります。
液状化のこわさは、今年の北海道胆振東部地震で、改めて注目されました。札幌市内の、一部で大規模な液状化が発生しましたが、一見不思議な事に、線上に液状化が発生し、その周囲は被害が少ないという状況でした。本アプリで該当地域を調べた所、、
液状化が発生した所は、デルタ型谷底平野という、液状化が発生しやすい土地だという事がわかりました。
きれいに埋め立てると一見わからなくなるのですが、もともと液状化が発生しやすい土地だったという事ですね!
そんな、土地にまつわる危険性もこのアプリで簡単に調べる事が出来るのです!すごい!いい時代になりましたね。
今住んでいる場所やこれから住む場所を調べるだけでなく、仕事場や旅行先の情報も簡単に調べる事の出来る、
地盤サポートマップ
山猫のおすすめです!
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