地震などの災害時、暖かい飲み物や食べ物があるかないかというのは想像以上に大事な事なのです。
夏の暑い時なら冷たい物だけでも我慢できるかもしれませんが、寒い冬の事を考えてみてください。
避難所は、学校の体育館やホール。はっきり言って寒いです。そんな中で何日、何週間もすごさなくてはいけない。。ただでさえ避難生活は非日常で精神的にも体力的にもきついものです。
そんな時だからこそ、暖かい飲み物や食べ物が必要なのです。
避難所で暖かい飲み物が配給される事は少ないでしょう。冷たい缶飲料でもありがたいのですが、出来れば暖かい飲み物が飲みたいですよね。
でも、避難所では火を使う事が難しい。大勢の人が集まる場所ですので、カセットコンロも使用禁止の所が珍しくありません。そんな時に活躍するのが、
火を使わない加熱グッズ【モーリアン ヒートパック】です。
モーリアン ヒートパックは、化学反応の力で食材や飲み物を温める加熱グッズです。
ガオバブ モーリアンヒートパック 携帯加熱セットL[加熱袋L1個+発熱剤L5個]
使い方は簡単。加熱袋に発熱剤を入れ、その上に温めたい飲料や食材を入れる。その後、少量の水を入れるだけで発熱が始まります。
この手の発熱剤をつかった加熱器具はかなり昔からあったのですが、以前は発熱剤に石灰を使ったものが主流でした。それに対して、モーリアン ヒートパックで使われる発熱剤は酸化カルシウムとアルミニウム粉末が使われています。
この二つの発熱剤の性能さは歴然。生石灰を使った加熱材と比べると、約10倍の発熱量があるとの事。また、加熱温度が安定していて高温の状態が長くのもポイントです。生石灰を使った発熱剤は、一旦高温になりますが、その後温度を維持するのが難しかったとの事。
ただ、このモーリアン ヒートパックを使って、飲み物や食材を温める事は出来るのですが、沸騰させるほどの力はないので、調理をするのは難しい。あくまでも冷たくなってしまった食べ物を温める事しかできません。
どのくらいの量の食品、飲料を温められるの?
モーリアン ヒートパックの発熱剤は、S,M,L,SLサイズの4種類があるのですが、ここでは一般的なLサイズの例をあげます。
※下図は、メーカーホームページからの引用です。
ペットボトルは、ボトル自体が溶けてしまう可能性があるので使う事が出来ません。これを見ると、レトルト食品、アルファ米,缶飲料,お酒など、使い道が広い事が分かります。
手軽に熱燗を作れるのもいいですね!
S/M/L /SLどのサイズを選ぶべきか?
モーリアン ヒートパックには、S~SLまで4種類の発熱剤が準備されています。当然価格は、大きな発熱剤の方が高い。。出来るだけ小さな発熱剤で能力が十分あるものを選びたい所です。
メーカーのホームページに500mlの水をどの程度の温度まで加熱できるか?というグラフがありましたので引用してみます。
開始時の気温は20℃。加熱袋はMサイズを使っています。これを見ると、LサイズとSLサイズはあまり違いがなさそうですね。Sサイズは、20分経っても65℃程度までしか加熱できていないので、今回の試験の条件(水500ml)では力不足のようです。まともに加熱出来ている、Mサイズか、Lサイズを選ぶことになりそうです。
この結果を見ると、基本は90℃くらいまで加熱出来たLサイズを選んだ方が良さそうですが、、水の量が少なかったらMサイズで十分とも言えます。(缶コーヒーを1本(180ml)温めるのであればMサイズがよさそうですね)
結論としては、予算に余裕があるのならLサイズを。限られた予算で出来るだけ多くの発熱剤を揃えたいのなら、LサイズとMサイズをバランスよく購入するのが良いと思います。
モーリアン ヒートパックは、加熱袋と発熱剤のセットの他に、発熱剤のみの販売もしています。
10個パック 1740 円 (2017年12月 アマゾン価格)
10個パック 1035円 (2017年12月 アマゾン価格)
まとめ
今回は、火を使わずに食品や飲み物を加熱出来る、【モーリアン ヒートパック】を紹介しました。火を使わないため、たくさんの人が集まる避難所でも使う事の出来る便利な加熱グッズです。
発熱剤は安くはないので、大量に準備するのはちょっと厳しいですが、家族が何回か利用できるぐらいの量を備蓄しておくと、きっと役にたつと思います。
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