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防災コラム

防災!津波避難タワーを登ってみました。

投稿日:2017年7月30日 更新日:

本ブログでは、過去に[津波防災普及プロジェクト[#beORANGE」を応援します!]

の中で、津波避難タワーの紹介をしました。

最近、海岸線に鉄骨の骨組みと階段だけの構造物が作られるようになりました。海沿いに言ってあれは何だろう?と思った方もいるのではないでしょうか?

あれは、津波が襲ってきたときに避難するためのタワーなのです。東日本大震災で大きな被害をもたらした津波。あの津波は日本人の津波に対する意識を大きく変えたと思います。あれだけ沢山のカメラで津波が撮影されたことも今までなかったと思います。スマホが普及していなかったら、あれだけの数の動画が撮影される事はなかったでしょうし、Youtubeやニコ動がなければ、撮影された動画を沢山の人が見る機会もなかったのではと思います。

正直な所、私も、動画を見るまでは津波がどれほど恐ろしいものなのかわからなかったと思います。波というよりは海が盛り上がって陸地に押し寄せてくるというのは、書物の知識では理解できない事でした。まさに百聞は一見に如かずですね。

津波避難タワーが立っているという事には気が付いても、登った事があるという方は少ないのでは?と思います。地元の方であれば避難訓練の一環として登る事もあるかもしれませんが、地震の時、海のそばにいるのは地元の人だけではありません。仕事で来ている人もいますし、季節によっては、海に遊びに来ている人もいます。

今回は、津波避難タワーに実際に登ってみて、こんな施設なんだよ!というレポートをしたいと思います。

※ 津波避難タワーは、場所によって構造が違います。今回ご紹介するものとは違う構造のタワーもあると思います。あくまでもタワーの一例としてご覧ください。


今回、レポートする津波避難タワー

今回は行ったのは、静岡県焼津市にある津波避難タワー 「田尻地区津波避難タワー」です。

静岡県焼津市田尻地区地図

場所は、静岡県焼津市の海岸線。田尻地区です。近くには焼津ディスカバリーパークという、プラネタリウムや天文台のある施設があります。津波避難タワーは海岸から100mくらい陸地に入った所に立っています。海岸からもタワーを見る事は出来るのですが、あまり目立たない印象ですね。もう少し津波避難タワーである事をアピールしてもよいかなと思います。

津波避難タワー全体図

津波避難タワーを下から見た全体図になります。近くで見ると結構高いですね。特徴的なのは、階段が2系統準備されている点。2つ階段が準備されている意味は、一時に沢山の人が避難出来るようにという意図と、どちらかの階段が津波や地震で破壊されても、昇り降りができるようにという意図があるのかなと思いました。(私の想像です。。)

基礎は、かなりしっかりしていますね。このタワーは、津波の波の圧力と、引き波の時にぶつかる様々な物に耐えなくてはいけないので、このように堅固な基礎の上に立っているのだと思います。(これで十分なのかは、素人の筆者にはよくわかりませんが、とりあえず頑丈そうだなという印象はあります。)あえて壁を作らないのも、波の力を受け流すためでしょう。

 

津波避難タワー説明図

津波避難タワーの説明図です。この地点の海抜(1.9m)と、津波避難タワーの高さ(12.3m 15.1m)というのが分かります。津波避難タワーの高さは各場所の想定される津波の高さを元に設計されているそうです。もちろん、想定を上回る巨大地震が来れば、この津波避難タワーは飲み込まれてしまうかもしれません。でも、ほとんどのケースでは、このタワーを登れば、津波からは逃げられるわけですから、積極的に使わなくては!と思います。

津波避難タワー階段

階段は、標準的な物。ただ、お年寄りなど体の弱い人が登る事を考慮して、一段一段は緩めになっています。

津波避難タワー第一ステージ

第一ステージに到着しました。津波避難タワーは、2層になっている事が多い気がします。この第一ステージでも高さは12m位あるので、ほとんどの津波はここまで来ることはないのだと思います。

第一ステージは、上に第二ステージがある関係で、屋根が付いたような構造になっています。場合によってはかなりの時間、この津波避難タワーの上にいなければいけないわけですから、屋根があるというのはとても重要な事だと思います。雨や雪が降っていて、屋根がなかったらそれだけで体力を消耗してしまいますから。

津波避難タワー第二ステージ

第二ステージは、屋上になっています。ソーラー式の街灯が2つついていますので、夜間でも最低限の明かりは確保できるようになっています。

津波避難タワー第二ステージより海方向

屋上から、海の方角を見てみました。水面が遠くに見えていますが、かなり高さがあるなと感じます。

津波で海水が押し寄せてくるという光景は、なかなか想像ができません。


今回登ってみた津波避難タワーで気になった点

今回、津波避難タワーを登ってみて、なるほど頑丈に出来ているな!と感じましたが、ちょっと気になった点も。。

・トイレがない!

東日本大震災の事を思い出すと、、津波は、1回だけでなく、2回、3回と押し寄せました。時間にすれば、かなりの時間津波が襲ってきていたと思います。また、一旦水が引いても、また来るのでは?と思えば、用意に津波避難タワーから降りる事は出来ません。つまり、かなりの長時間このタワーの上にいる事になります。しかも、壁がない吹きっさらしの空間ですので、冬季はかなり寒くなることが予想されます。

これだけの施設に、トイレはおろか、壁で仕切られた部屋もないというのはいかがな物かと思います。簡易的でもよいので、座って用が足せる場所は作れなかったのかな?

・食料、水などが備蓄されていない。

普段、無人の施設なので、食料や水を備蓄しておくと、誰かに取られてしまうという問題はありそうですが、まったく、何も備蓄されているように見えませんでした。(どこかにかくしてあるのか?)

・やはり壁は必要では?

せめて、中二階(第一ステージ)には、壁があったほうが良かったのでは?冬季はめちゃくちゃ寒くなりそう。風よけの板でもあれば体感温度はだいぶ違うのですが。。

もう少し改善の余地があるなと感じた津波避難タワーですが、津波から逃れるという点ではとてもありがたい施設ですので、皆さんもどこに津波避難タワーがあるか確認してみてください。

以上、今回は津波避難タワーを実際に上ってみたレポートをお届けしました。せっかくの津波避難タワーも使われなければ、意味がありません。

地震の震源域によって、津波が岸に到達する時間は異なりますが、想定される、東海地震の場合、地震発生から10分足らずで津波の第一波が到達する可能性があるとの事。考えている時間はありません。地震が起こったらすぐに、タワーに向かって走らないと間に合わない時間です。

海岸線に近づく際は、どこに、津波避難タワーがあって、どの道を行けばたどり着くのか。事前に調べておくのがよいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとございました。

もしよろしければ、

[津波防災普及プロジェクト[#beORANGE」を応援します!]

もご覧ください。
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