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防災コラム

あなたの住んでいる所は大丈夫?「液状化現象」が起こりやすい場所かどうかを確認する方法。

投稿日:2017年9月6日 更新日:

大地震が起こるたびに話題になる「液状化」という現象。この現象が最初に注目を集めたのが1964年に発生した新潟地震

マンションが横倒しになった写真を教科書で見た方も多いのでは?その後阪神淡路大震災でも大規模な液状化が発生しました。

東日本大震災では、利根川の下流域や東京湾の埋め立て地などで大規模な液状化が発生したのをニュースで見た!という方も多いと思います。

液状化現象のイメージ

そもそも液状化とは?

Youtubeで探すと、液状化の実験の動画がいくつか上がっていますので、それを見ると視覚的にわかるのですが、言葉で簡単に説明すると、、、

普段、固いと思っている地面ですが、実は地中には大量の水分が含まれています。地震が起きると、土中の水分が土の中にいる事が出来なくなって、地表に噴出してきてしまうのが液状化と呼ばれる現象です。(上手く説明するのは難しいですね)

とにかく、地震が起きると、土が揺すられてその結果、土中の水や砂が地表に出てきてしまうというのが液状化という現象です。

水が噴出するだけならまだしも、地面が水であふれてしまうといろいろな問題が起こります。一般の家屋は、基礎が地面に乗っているだけで、深いところまで杭を打っているわけではないので(最近は軟弱地盤の場合、かなり深くまで杭を打つ例もあり)地面近くがドロドロになって柔らかくなってしまうと、簡単に傾いてしまうわけです。

また地面近くが柔らかくなると、せっかく地面に埋めてあったパイプがどんどん上がってきてしまいます。パイプの中には空気が入っていますから、プールの中に沈めた浮き輪のように、上に上がってきてしまうというわけです。

液状化しやすい土地

液状化しやすい条件はいくつもあるようなのですが話が難しくなってしまうので簡単に書きます。

液状化するためには、地下に水が必要です。そして土中に滲みている水の量が多ければ多いほど液状化の可能性が高まります。

海や、沼などを埋め立てた場所が液状化現象が発生しやすいというのは、もともと水があった場所を埋め立てる為、どうしても土中の水分量が増えてしまうからなんですよね。

埋め立てた土地は、一般的には徐々に乾いてくるので、液状化しやすい場所というのは、埋め立ててからあまり時間がたっていない場所に集中するのですが、地形によってはなかなか土中の水分が減らない場合もある模様。ここは、埋め立ててから時間がたっているから液状化の心配はない!とはならないようです。

ただ、過去にその土地がどんな土地だったかを知る事は液状化しやすい土地なのかしにくい土地なのかを判断するうえでとても重要

でも、どうしたらその土地が昔どんな土地だったかを知る事が出来るのでしょうか?

一番手っ取り早いのは、昔からそのあたりい住んでいる人に聞く事。確実な方法ですね!でも、引っ越し先に知人がいない!という場合も多いはず。

そんな時は古い地図を見るのがよい方法です。古い地図を見る場合「国土地理院」に行くのが確実なのですが。。。国土地理院ってどこにあるんだ?って感じですよね。

実はもっと簡単に古い地図を見る方法があるのです。それが、

今昔マップ on the web

です。時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」は、埼玉大学の研究室が提供してくれている、昔と今の地図をweb上で比較できるサイト。残念ながら日本全国すべてに対応しているわけではありませんが、関東圏及び、東北太平洋岸、その他主要都市周辺の地図が公開されています。

この、今昔マップ on the webのすごい所は、同じ画面上に、古い地図と新しい地図を同時に表示できる点。そして、古い地図上でマウスポインタを動かすと、新しい地図の同じ場所にも目印が登場する点。昔と今で地形が大きく変わってしまっている場合、どこを比較してよいのかわかりにくいのですが、カーソルが連動してくれる事で、一目瞭然。

この駅の場所は、昔 海だったんだ!という事がさっと分かったりします。ほんとに良く出来ています。

今昔マップ on the web を試してみた

東日本大震災で、激しい液状化に見舞われた、千葉県浦安市。ニュース映像で見た方も多かったのでは?東京ディズニーランドも駐車場が液状化で泥に覆われてしまいました。

さて、この千葉県浦安市(特に被害のひどかった、新浦安駅周辺)が昔、どんな地形だったのか、実際にソフトを動かして検証してみました。

※ 本当は、古い地図上にマウスポインタが出ていたのですが、スクリーンショットで消えてしまいました。そのため、どこを見ればよいのかわかりにくくなってしまっています。申し訳ありません。

1945年~1955年の地図

浦安1945年~1955年

1945年から1955年の比較地図。右側の地図のオレンジで囲った部分が新浦安駅周辺になります。東京ディズニーリゾートも見えますね! 戦後まもなくの時はこのあたりは完全に海だった事が分かります。

1965年~1968年の地図

浦安1965年~1968年の地図

1965年~1968年の地図。新浦安周辺は相変わらず海の中です。埋め立てが開始され始めているのが分かります。

1975年~1978年の地図

浦安1975年~1978年

1975年になると、かなり現在の姿に近づいてきたのが分かります。

1983年~1987年の地図

浦安1983年~1987年

浦安周辺はほぼ現在の形となりました。ディズニーランドが開業していますね!

ディズニーランドの開業は1983年4月15日ですからちょうどこの地図が作られたころに出来上がった事になります。

東日本大震災で大きな被害がでた、新浦安周辺は、1970年頃までは海だった!という事がこのマップを見るとわかります。造成してから40年立っても地盤は強くはならなかったという事ですね。

新浦安駅周辺でも、建物の被害は一戸建てに集中していた!

しかし、調査してみると、同じ、新浦安駅周辺の埋め立て地でも建物の被害が一定ではない事が分かりました。

傾いたりして住めなくなってしまった建物は、圧倒的に一戸建て住宅が多く、大きな建物は、かなり被害が少なかったようです。(周辺のインフラが破壊されてしまったので、総合的な被害はどちらも多かったのですが。。)

これは、土壌改良の成果のようです。お金をかけてしっかりと土壌を整備すれば、液状化の心配はかなり小さくなる模様。

液状化対策の方法はいろいろあるようですが、しっかりと対策をすれば液状化はかなり防げるという事もわかりました。

ただ、一戸建て用の造成地のように、対策にあまりお金がかけられない地域(当然液状化対策はお金がかかります。でもその対策にかかったお金をそのまま土地の価格に上乗せすると、かなりの金額になって土地が売れないという事になってしまう)は、液状化の被害が大きく出た!という事だと思います。

確かに、ディズニーランドも駐車場は液状化しましたが、パークの内部は比較的被害が少なかったとの事。建物部分は建築時にかなり液状化対策をしっかりとした。ということでしょう。

まとめ

以上今回は、液状化の原理と、その土地が以前はどんな土地だったかを調べる事の出来るweb サービス 「今昔マップ on the web」の紹介をしました。液状化は発生してしまうと被害は甚大です。一見無事のように見える住宅も、少しでも傾いてしまえば人は住むことが出来ません。(人間の感覚は非常に鋭くて、少しでも傾いていると気分が悪くなってまともに生活できないそうです。)

自分が今住んでいる場所が液状化しやすい場所なのか?これから家を建てる人は、その土地がどんな土地で液状化の心配がどの程度あるのか調べる事をおすすめします

今回ご紹介したのは↓

時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」

これから住む場所を調べるのに便利ですが、自分の生まれ育った場所が、どのように変わっていったのか調べるのも面白いですよ!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
もしよろしければ、他のページもご覧ください。

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