(この記事の最終更新日は、2020年6月26日です。)
この記事は、災害が起きたときに絶対に必要になる「水」の備えをどうするか?という内容だよ!
ちなみに、この記事は後編!できれば前回の記事から読んでほしいな
前回の記事で、防災の必需品。「水」の備蓄を考えました。
水の備蓄をするのは、備蓄する量が多いのでなかなか大変です。
4人家族が備蓄すべき水の量は、なんと84リットル。
2リットル入りのペットボトル42本分です。!
この大量の水をローリングストックで管理するのは本当に大変。(ローリングストックとは、保存食や水を倉庫に備蓄しておくという考え方ではなく、日常の生活の中に食料備蓄を取り込むという、最新の食料備蓄の考え方です。具体的には、普段からちょっと多めに食材や水を買っておいて、使った分を常に買い足しておくという考え方です。ローリングストックの考え方の記事はこちら)
ローリングストックは、常に保存食や水を消費するという考え方なので、消費期限の事をあまり考えなくてもよいというメリットがありますが・・・
水(ペットボトル)をローリングストックで消費して、買い足していくというのは、とても大変な作業なのです。
防災は、確かに大事ですが、防災備蓄の準備だけして生きていくわけにはいきません。
防災の備えに、あまり時間を取られたくはありませんよね。。
という事で、ペットボトルの備蓄以外の方法をかんがえましょう!
ウォーターサーバーを活用しよう!
いろいろ考えた結果、ウォーターサーバーを防災に活用するのが良いと、山猫は考えました。
ウォーターサーバーの水は、定期的に業者が運んできてくれますし、一本のボトルに12リットル前後の水が入っているので、管理する本数が少なくて済みます。
ペットボトルのゴミも、ぐっと減ります。
ウォーターサーバーを、防災用に導入するメリットは沢山あるのですが、一方で、デメリットもありそうです。
それは、コストがかかるという事。いくら水の備蓄が重要だと言っても、コストがかかりすぎるのは問題です。
続けられなくては意味のない物ですし、ウォーターサーバーのせいで、日々の生活に支障が出るのならば、本末転倒です。
そこで、山猫では、以下の観点で、ウォーターサーバーを選ぶ事にしました。
防災の備蓄に適した、ウォーターサーバーとは?
山猫が考えた防災の備蓄に適した、ウォーターサーバーのポイントは以下の通り。
(1) コストが安い事・・・ いきなりお金の話ですが、防災用としている以上、コストはとても重要です。ウォーターサーバーの費用で日々の生活が圧迫されたら、元も子もありません。
(2) 停電時でも、水が使えること・・・一番良いのは、停電時でもサーバーから水が出せること。 サーバーが使えない場合は、ボトルから直接水を出すことになりますが、この時水が出しやすいというのも大事なポイントになります。
この条件で、全国のウォーターサーバー業者を絞り込んでいきました。
ボトルの形状について
水を入れるボトルの形状は、大きく分けると、3つに分かれる事が分かりました。
- 厚手のビニール袋のような容器に水が入っている物。(ビニールパック):フレシャス アクアセレクトなど
- 使い捨てのペットボトルを使うもの(ワンウエイボトル):コスモウォーターなど
- 再利用できる硬質プラスチックボトルを使うもの(リターナブルボトル):アクアクララ クリクラ
防災という観点で考えると、どのタイプが良いのでしょうか?
災害時は、サーバーが使えなくなる可能性が高いです。停電になっている場合はもちろん、屋外で炊事などを行う可能性が高い。
つまり、サーバー無しでも使いやすいボトル形状という事が重要になります。
サーバー無しで使いやすいボトルはどのタイプでしょうか?
1のビニールタイプは、平時では、ゴミが減らせるというメリットがありますが、災害時は使いにくそうですね。ボトル(この場合はビニール袋ですが。。)から、直接給水は難しそうです。
2の使い捨てのペットボトル(このペットボトルの材質はメーカーによってさまざまです。
薄くて、使っていくにしたがってつぶれていく物や、比較的固い物まで様々です。)
通常スーパーで売られているペットボトルをイメージしていただければ想像できるかな? 「いろはす」などの柔らかいペットボトルと、南アルプスの天然水のように少ししっかりしたペットボトルの違いと言ったら分かりやすいでしょうか。
このタイプのボトルは、災害時でも使えそうです。ただ、ウォーターサーバーのボトルは普通のペットボトルに比べ、大量の水(12リットル)が入っているわけで、簡単にひしゃげてしまうボトルの場合、扱いに苦労すると思います。
災害時は、使用後のボトルをそのまま水くみ用のボトルに使用したいので、なるべくしっかりしたボトルを選んだ方がよいと考えます。
3のリターナブルボトルは、非常に硬いプラスチックボトルです。
平時では、ちょっと邪魔な形状(首が突き出ているので、積み重ねも苦労しそう)ですが、災害時には、この固いボトルが役に立ちます。
ボトル単体での給水は一番楽ですね。
メーカーによってはボトルに取っ手が付いている物もあります。普通の水筒と同じように使う事も可能です。使い終わった後は、水くみ用のボトルとして使用できます(飲料水以外にも水は沢山必要。空のボトルの使い道は多いのです。)
という事で、山猫がお勧めする災害時に適したウォーターサーバーボトルは、3のリターナブルタイプとしました。
ランニングコストの問題
ウォーターサーバーを導入する上で最も重要なのは、「コスト」ではないでしょうか。維持費は出来るだけ安い方がよいですよね。
調べてみると、ウォーターサーバーのコストは、以下の4つの要素で構成されている事が分かりました。
- 水の購入代金:水のボトルの購入費用です。1本買うごとにお金がかかります。(当たり前と言ったら当たり前ですが。。)
- ウォーターサーバーのレンタル代:ウォーターサーバーをレンタルするにもお金がかかります。
- ウォーターサーバーのメンテナンス費用:これは業者によってかなり異なります。メンテナンス費用が無料の物もありますが、メンテナンス費が安い場合はロクに整備してくれないことも。整備内容と、費用をよく調べる必要があります。
- ウォーターサーバーの電気代:ウォーターサーバーは24時間稼働し続けるので、電気代もバカになりません。この電気代は、ウォーターサーバーの消費電力によって大きく変わります。借りる機器がどの程度の消費電力なのか調べる必要があります。
水の種類と価格
ウォーターサーバーで使われる水の種類は、ざっくり分けて2種類
・RO水
・天然水
です。天然水は分かりますよね。
美味しい水が出る所から水を汲んできてボトルに詰めた物です。
一方RO水とは何でしょうか?RO水の元は水道水などの普通の飲料水なんです。
なんでお金を払って高い水道水を買わなきゃならないんだ!
とお思いな方もいると思います。
RO水は、ただの水道水ではありません。
水道水などの原水を特殊なフィルタ(逆浸透膜フィルタ)を通して不純物やミネラルを極限まで取り除いた、純水なのです。
ただ、純水は確かに綺麗な水なのですが、美味しくはない。
そこで、人工的にミネラルなどを添加して味を調えてあるのです。
天然水は、確かに美味しい水です。
いろいろな産地の水が売られています。
どの産地がおいしいと思うかは人によって違いますので、自分の気に入った産地の水を取り扱っているウォーターサーバー業者を選べばよいと思います。
一方 RO水も、ウォーターサーバー業者によって味が違います。(添加するミネラル分の違いで味が変わるのですね)
では、価格はどのくらい違うのでしょうか?
天然水とRO水の比較ですので、出来れば両方とも扱っている業者で比べるのが公平な感じがします。
天然水、RO水 両方扱っている業者で有名どころと言えば・・・ 現在は、天然水のみに移行しつつある、コスモウォーターですね。
12リットルのボトルで比べると
天然水:1760円~1900円(産地によって異なる)
RO水:1250円
うーん、RO水は確かに安いですね!! ペットボトルと比べるために2リットル換算にすると
2リットルあたりの価格
天然水:293円~316円
RO水:208円
2リットル当たりで比べると、天然水は、RO水よりも100円くらい高いようです。
月に何本消費するかで、この価格差がどのくらい効いてくるかですね。。
結局山猫のお勧めのウォーターサーバーは?
各メーカーごとに特色があって、なかなか絞れなかったのですが、、
ボトル形状、コストなどいろいろしらべた結果、
「アクアクララ」が良いのでは?という結論。
ボトル形状は、固いリターナブルタイプのボトルですので、災害時は何かと役にたつと思います。
そしてこのタイプのボトルの場合、サーバーの上に逆さまに挿しますので、停電時でもサーバーから水を出すことが可能です。
(冷水や温水は停電時は出ませんし、殺菌機能も働かないので、すべての機能が停電時も使えるわけではありません)もちろん、ボトル単体での給水もやりやすいですから、災害時に屋外に持ち出して、使う事ができます。
水の種類は、RO水です。
RO水と聞くと味が気になる所ですが、山猫が飲んだ感想は「すごくおいしい水」という感じ。正直な所、天然水とRO水の違いは私にはよくわかりませんでした。。。
硬度の低い軟水に仕上がっていますので、子どもから大人まで安心して飲むことが出来る水だと思います。
ウォーターサーバーの消費電力も、かなり頑張っている様子。使い方にもよるのでしょうが、月々数百円で済む機械もあるようです。
災害時にも平時にも役に立つ、ウォーターサーバー
山猫お勧めの
今回は、防災用品の備蓄に役立つ、ローリングストック法で水を備蓄するという記事でした。
最後までお読みくださりありがとございました。
次回もお楽しみに!
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