(この記事の最終更新日は、2020年6月27日です。)
電気柵用のオフグリッドソーラーシステムを作ろう!の15回目の記事よ!
今回は実際の畑に持ち込んでの試験運転の模様をお伝えするね!
ちなみに前回の記事はこちらになります。
電気柵の電源を、ソーラーパワーで供給する事で、めんどうな電池交換や、バッテリーの充電から解放する!
という趣旨で始まった、電気柵用オフグリッドソーラー(独立型太陽光発電)装置を作ろう!という企画も15回目になりました。
本日(2017年7月10日)、無事 第1号機を畑に設置しました。写真の右側(箱に乗っている)のが電気柵本体。左のソーラーパネルが載っている箱が、電気柵用オフグリッドソーラーです。
電気柵用ソーラーは、完成後約2週間単体で動作確認を行い、結果が良好だったので、本日、畑に持ち込んで実際に電気柵につなぎました。
使用する電気柵の機種
今回の試験で接続する電気柵本体は、タイガーの「アニマルキラー 4300DC2 です。」電池使用の標準的な機種ですね!
この電気柵に、今回山猫が作ったソーラーバッテリーユニットを取り付けます。
「アニマルキラー 4300DC2 」は、専用電池(アニマルキラーマンガン電池12V)を使用するタイプ。専用電池を使った場合の使用期間は約1ヵ月(24時間連続運用の場合)です。
今回山猫が作った、電気柵用オフグリッドソーラーは、電気柵用としてはちょっと大きめの12W出力のソーラーパネルを付けています。
期待発電量は、ざっくり見積もって、1080Wh / 月 くらい。
アニマルキラーマンガン電池12Vの容量はよくわからないのですが、一般的な単一マンガン電池と考えると、8Ah ⇒ 96Wh/月
発電量にはかなり余力がありますので、雨が続く梅雨の時期や、日照時間が短くなる冬の時期でも十分余力があると考えています。
ちなみに、今回作った電気柵用ソーラーに実装しているバッテリーは、144Wh品ですので、まったくソーラーパネルが発電しなくても、1ヵ月以上は電池が持つはずです。
(実際は、曇りや雨でも多少は発電しますので、まったく発電しないというのは故障以外は考えにくいのですが。。)
期待通りの性能を発揮した場合、バッテリーは常に満充電の状態を維持しますので、電気柵の能力を100%発揮できる状態が続くはずです。
(電池や、自動車用バッテリーを使用した場合は、最初は良いのですが、少しずつ電池の電圧が低下して、それに伴って、電気柵の出力電圧も落ちていってしまいます。
電圧が落ちると電気柵としての能力が下がって、動物が畑に侵入しやすくなってしまいます。)
今回の試験の目的
第一の目的は、実際に畑で使ってみて、どのような不具合が出るか?使い勝手はどうか? 発電能力は足りているか?という点ですね。
防水や、バッテリーボックス内の温度も気になる所。
とりあえず、温度ロガーをバッテリーボックス内に仕込んでおきましたので、炎天下に置かれたとき、どの程度庫内温度が上がるか確認する予定です。
温度ロガーは、バッテリーボックス内のフレームにテープで固定しました。
試験開始時の状態
試験開始時のバッテリー電圧は13.6V 。
ほぼ満充電の状態でのスタートとなります。
とりあえず、1日放置して、明日(7月11日)に状況を確認する予定です。
お知らせ
このブログでは、電気柵用オフグリッドソーラーの組み立て方法を出来るだけ細かく記事にしてきました。
(こちらの記事から順番によんで頂けると嬉しいです。)しかし、電気の事に詳しくないとなかなか難しい!という農家さんの声が多数聞こえてきました。
確かに、農業と電気機器というのは、全く接点がありませんよね。
趣味で電気工作をやっているよ!という方ならば自作出来るかもしれませんが、過去記事を読んでも全くわからん!という方のほうが多そうです。
そこで、
この電気柵用オフグリッドソーラーの組み立て、販売を静岡県藤枝市の安曇野電子が行う事にしました。
制作にはかなりの手間がかかりますので、無償ではありませんが、出来るだけ農家さんの事を考え、組み立て費を安くしようとしています。
しばらくは直接設置についてご相談できる距離(静岡県中部地方)の農家さん限定ですが。。
※ 電気柵用ソーラーバッテリー設置相談対象地域詳細:静岡県静岡市,静岡県焼津市,静岡県藤枝市,静岡県島田市,静岡県牧之原市,静岡県榛原郡吉田町,静岡県榛原郡川根本町,静岡県掛川市,静岡県菊川市,静岡県御前崎市
電気柵用電源でお困りの方、電気柵の電源のソーラー化にご興味のある方は、安曇野電子ホームページの「問い合わせ」フォームから、お気軽にご連絡ください。
以上、本日は、電気柵用ソーラー1号機 試験開始の記事でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
次回をお楽しみに!
~続きの記事~
農業用 電気柵用ソーラーバッテリー(ソーラー充電式バッテリー)を作ろう! 記事一覧ページへ
~関連記事~
コメント