(この記事の最終更新日は、2020年6月16日です。)
電気柵用の電源を、オフグリッドソーラーシステムで作っちゃおうの13回目!
今回は、どうしても、日当たりの良い場所に置かなくてはいけないバッテリーボックスの温度測定よ!
バッテリーは高温に弱い。。
電気柵用ソーラーバッテリー装置に使っている、鉛バッテリーに限らず、ほとんどの電池は、高温が得意ではありません。
今回山猫が選んだLONG社製のディープサイクルバッテリーのマニュアルには、充電 ~40℃ 放電 ~50℃の記載があります。
40℃を越えたらすぐにダメになってしまうわけではないでしょうが、高温になると上手く充電されないということは起こりうる事態です。
一方、地球温暖化のせいなのか、最近の真夏の気温はとんでもないことになっています。
外気温が40℃近くになるということも珍しいことではなくなりました。
さすがに外気温が40℃を越えたら打つ手はありません。
上手く動くことを祈るしかないかと。。
でも、一方でバッテリーボックス内の温度は1℃でも低いほうがよいのです。
60℃よりは55℃。55℃よりは50℃少しでも温度を下げる事が装置の寿命を延ばします。
バッテリーボックス内の温度上昇を少しでも軽減させるために、山猫の電気柵用ソーラーバッテリー装置は、バッテリーボックスの上にソーラーパネルを配置しました。
ソーラーパネルが日傘になって、バッテリーボックス内の温度を少しでも下げられたら。。。と考えています。
実際どの程度効果があるかは、ソーラーをつけたボックスとつけないボックスを並べて、同時に温度計測を行う必要があります。
おいおいやらなくてはいけないと思いつつ、現状、山猫が持っている温度ロガーは1つだけなので、
とりあえず現状の装置で、どの程度まで温度が上がるか?という検証をしています。
本日(7月2日)の静岡県地方は今年一番の猛暑となりました。
午後2時の気温はなんと33℃。真夏です。。しかも晴天。梅雨どこ行った???
この日を逃すのはもったいないので、温度ログをとりました。
2017年7月2日 バッテリーボックス内の温度ログ
バッテリーボックス内の最高温度は、39.8℃ ギリギリで40℃を下回りました。
正午ごろよりも14:00くらいの温度が3度以上上がっています。
確かに気温も14:00頃がピークではありますが、気温の変化に対し、バッテリーボックス内温度の変化は大きすぎます。)これは、正午ごろは、ほぼ真上から太陽が照らしているので、バッテリーボックスは、ソーラーパネルが作る日傘にすっぽりと覆われているからだと考えられます。
逆に太陽が傾いてくると、バッテリーボックスの側面に日が当たり、内部温度の上昇が見られるのでは?と考えました。
この日の最高気温の最高気温の33℃に対して、バッテリーボックス内の最高温度は、39.8℃ 約7℃の違いです。この程度で収まってくれるのなら、なんとか夏を乗り切ってくれそうです。
後は、バッテリーボックス側面に遮熱塗料を塗るか。という事を考えていますが、そこまですると手間がだいぶ増えるのでやりたくないですねえ。
いずれにしても正確に検証するためには、複数台同時+外気温の測定を行う必要があります。天気や、温度、風速は毎日違うので、同時にやらないと正確な比較ができないのです。
やっぱりもう二台温度ロガーを買わなきゃダメか。。。
ちなみに、山猫が使っている、温度ロガーは、RC-5 USB温度データーロガー 温度記録計 データレコーダー 32000ポイント 簡単に温度を記録し、解析できるデータロガー ブルーです。
通販で買うと1個1500円前後。
正直な所、使い勝手は微妙です。
ソフトウエアが分かりにくい。ソフトウエア上でパラメータセットしないと次回の測定が出来ない(測定開始自体は、本体のボタン長押しで可能)など、
測定ボタンを押してるのに何で起動しないの?と思う事もしばしば。(ソフトウエアも英語だし。。)慣れるまでは苦労しましたが、動作が不安定という事は今までありません。
価格の事を考えれば、しょうがないかなと思います。
国産の温度ロガーは確かに良いのですが、ちょっと高すぎます。T&D おんどとり TR-71wf 温度データロガー(センサ内蔵・外付)。確かに高性能なんですが。。
まあ慣れてしまえば問題はないし、設定ミスが起きにくいというプラスの側面もあるのかな。。
ちなみに肝心の温度計測の精度はとても高いです。
比較用の温度計の表示と比べても、まったく見劣りしません。
価格も温度ロガーとしてはとても安いので気軽に購入できる良い製品だと思います。
以上今日は電柵用ソーラーバッテリーのバッテリーボックスの温度計測に関する記事でした。
次回をお楽しみに!
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