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災害時に役に立つ移動式のオフグリッドソーラーを作ろう!その7「もう一度仕様を考える」

オフグリッドソーラー
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(この記事の最終更新日は、2020年5月12日です。)
こんにちは!山猫おソーラーの備えるブログ 管理人の山猫です。(@yamaneko_solar
本ブログでは、災害時に役に立つ移動式のオフグリッドソーラー装置(独立型太陽光発電装置)を作ろう!という趣旨で、まずはどのような装置をつくろうか?という所で検討を進めてきました。

前回の記事はこちら!

過去6回の記事で、だいぶ作りたい物が見えてきたので、この記事ではもう一度仕様を煮詰めなおしたいと思います

子ども猫
子ども猫

そろそろ、作り始めないと読者さんが飽きちゃうよ!

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移動式オフグリッドソーラー仕様の見直し

 

まずは目標のおさらい

移動式オフグリッドソーラー 1号機の仕様(案)

  1. 大人一人で簡単に移動出来る事。
  2. 軽自動車に載せることが出来る事。(軽ミニバン)
  3. 出来るだけ安く制作できる事
  4. 4台のスマホ(携帯、タブレットも)を同時に充電出来る事
  5. バッテリーの電圧、バッテリーの充放電電流、スマホ(携帯)への充電電流量が確認出来る事
  6. 雨の日等、ソーラーパネルからの充電が期待できない場合でも最低1日は稼働出来る事

この仕様に行きついたいきさつは、災害時に役に立つ移動式のオフグリッドソーラーを作ろう!その2をご覧ください。

この仕様を実現すべく、ソーラーパネル /  バッテリーをどの程度の大きさにするか?
について考えてきましたが、すべてを満たす事は難しい事が分かってきました。

ここで、今までの検討結果を元に得られた3つのパターンを上げていきたいと思います。

パターン1 : もりもり構成

  • ソーラーパネル 100W品(12V用) 1枚
  • バッテリー   12V100Ah 品   1ケ

仕様(1)~(6)を満たしているか?

  1. × バッテリーだけで、20kg~30kgくらいある。ソーラーパネルも含めれば40kgくらいになるはず。力のある方ならなんとかなるかもしれないが、災害時に避難所まで運ぶとなるとかなり厳しい重さ。
  2. × 載せることは出来そう。但し、持ち上げて車に乗せる時に腰を痛めるかも。。
  3. × 12V100Ahのバッテリーは結構高い。特に移動式であるため、バッテリー液が漏れない完全密封式のバッテリーを買うとすると、バッテリーだけで2万円を超えてしまう。。
  4. 〇 十分余力あり!
  5. 〇 この項目は、パネルとバッテリーには関係ないのでとりあえず 〇
  6. 〇 雨天時に1日フル稼働してもバッテリーの容量には余裕がある。

電気的には余力があるが、どこでも簡単に移動できるというものでは無くなっている。
特に非力な人の場合、この構成は苦しい。

パターン2: バランス構成

・ソーラーパネル 100W品(12V用) 1枚

・バッテリー   12V50Ah 品    1ケ

  1.  バッテリーだけで、15kgくらい。軽くはないが、なんとか持てる重さ。
    バッテリーの大きさもだいぶコンパクトになるので、電気品を入れる容器もコンパクトにできる。ソーラーパネルは予想以上に大きいので、持ち運びに苦労するかも。
  2. △ 載せることは出来そう。100Ahのバッテリーに比べればかなり軽いので、容器にしっかりした取っ手があれば大丈夫では?
  3. △ 12V50Ahのバッテリーはまだまだ結構高い。特に移動式であるため、バッテリー液が漏れない完全密封式のバッテリーを買うとすると、バッテリーだけで1万円を超えてしまう。。
  4. 〇 十分余力あり!
  5. 〇 この項目は、パネルとバッテリーには関係ないのでとりあえず 〇
  6. △ 雨天時はバッテリーの状態をみながら使う必要がある。

大きさ、重さは、ギリギリ運用可能なレベルになりそう。
但し、災害時のような非常時にうまく移動できるか?疑問が残る。。

パターン3 :   最小構成

・ソーラーパネル 50W品 (12V用) 1枚

・バッテリー   12V36Ah 品    1ケ

  1. 〇 バッテリーは、10kgくらい。これなら非力な方でも持てそう。ソーラーパネルも100W品の半分程度の大きさ。ほぼ正方形で自動車にも乗せやすい。
  2. 〇 かなりコンパクトな構成なので、載せる事に問題はない、後部座席にも載せられる大きさ。ソーラーパネルが小さくなるので、扱いやすい。
  3. △ 実は12V36Ahのバッテリーも完全密封式のバッテリーを買うとすると結構高い。もう少し安くなるとよいのだが。。
  4. × 4台同時は難しい。旧式のスマホであれば何とかなりそうだが、2台~3台の同時充電が限界か?
  5. 〇 この項目は、パネルとバッテリーには関係ないのでとりあえず 〇
  6. × 4台同時はもちろん無理。同時充電台数を2~3台に絞れば運用可能。

大きさ、重さは、悪くない。自動車に載せなくても台車である程度の距離を移動できるように作れるかもしれない。ただ、その分、スマホ、携帯の充電能力は劣る。。

どのパターンを制作する?

正直な所、山猫はパターン2 とパターン3で悩みました。どちらも選択としてはありですが、長所・短所がありますからね。。

そこで、お世話になっている安曇野電子さんに相談した所、、
両方とも作ってみれば!両方とも良い面があるわけだし、そもそも1つしか作らなくてその機械がいざというとき壊れちゃったら悲しいでしょ!」とのお言葉。
確かにそうだなあと思います。
でも予算が。。「パターン2の構成に近い部品は、うち(安曇野さんの事)が持っているから、それでまず作ってみて、その反省点を元にパターン3を作ってみたらどう?」というお話。
確かに、1セット作ってみると、使いにくい点とか、改良点が見えてくるはず。

という事で、まずパターン2を制作して、使っていく内にでた問題点を見直してパターン3を制作する。
という方針になりました。つまり (1号機と2号機を作る事になったのです。)
※ 本当は、1号機の反省をもとに2号機を作る予定だったのですが、ほかの装置(農業用の電気柵用ソーラーなど)に浮気している間に2年がたってしまいました。。あちゃー月日が経つのは早いなあ。

次回からは、具体的に1号機を設計していきます。と言っても大した設計ではないのですが。。

お楽しみに!

~続きの記事へ~

災害時に役に立つ移動式のオフグリッドソーラーを作ろう!記事一覧へ

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※免責事項:ソーラー発電に限らず、電気を扱う機械の製作は、常に危険をはらんでします。万が一、事故が起きた場合、著者は責任を負えません。このブログは、オフグリッドソーラーの作り方について出来るだ詳しく説明していく予定ですが、このブログだけを参考にして、一人でオフグリッドソーラーを組み立てよう!と考えるのは危険です。出来れば電気の扱いに慣れた方と作業をしていただきたいと思います。どうしても一人で・・・という方は、出来るだけ小さなシステムから始める事をお勧めいたします。
また12V系のオフグリッドソーラー(最大18V)を組み立てるのは資格はいりませんが、24V系(最大36V)のオフグリッドソーラーの場合、組み立てには電気工事士の資格が必要になります。ご注意ください。
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