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電気柵用オフグリッドソーラーは、超小型の非常用電源になるか?

電気柵用オフグリッドソーラー全体図 オフグリッドソーラー
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(この記事の最終更新日は、2020年7月17日です。)

この記事は・・・

電気柵の電源用に作った、小型のオフグリッドソーラー装置は、

災害が起こった時の非常用電源として役にたつの??というお話です。

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電気柵の電源用に作った、小型オフグリッドソーラーは災害時に役に立つのか???

本ブログでは、災害時に役に立つ移動式オフグリッドソーラーを自作する!という記事と
イノシシなどの動物から田畑を守る、電気柵用オフグリッドソーラーの製作記事を連載してきました。

おかげさまで、電気柵用小型オフグリッドソーラーは、実用化の目処が立ち、いくつかの農家さんから、ご興味をいただくほどになりました。

山猫
山猫

農家さんの役に立てたのなら嬉しいな!

さて、電気柵用小型オフグリッドソーラーですが、結局の所、以前本ブログで作った、移動式オフグリッドソーラーの小型版なんですね。
ソーラーパネルやバッテリーの容量は小さくなっていますが、両者に大きな差はないのです。

ただ、電気柵用オフグリッドソーラーは、長期間、無人の屋外に放置されますので、移動式オフグリッドソーラーに比べて、耐候性を高めています。
また、移動がしやすいように、ソーラーパネルとバッテリーボックスを一体化しているという特徴もあります。

両者を比べるとこんな感じ

移動式オフグリッドソーラー

電気柵用オフグリッドソーラー全体図

電気柵用小型オフグリッドソーラー

移動式のオフグリッドソーラーは、災害時に避難所などに持ち込んで、スマホや携帯などの電子機器の充電ステーションになるように設計しました。

設計上は、3~4台のスマホや携帯を同時に充電し続ける能力があります。(雨が続くとすぐに音を上げちゃいますが。。)

電気柵用のオフグリッドソーラーは、ソーラーパネルもかなり小型ですので、移動式オフグリッドソーラーに比べると、能力は低いはず。
でも、これから普及が進めば、電気柵がよく使われる山間地に、沢山の電気柵用オフグリッドソーラーが設置されるはずです(ちょっと希望的観測が混じっていますが。。。)

電気柵用オフグリッドソーラー1台では、たいした戦力にならないかも知れないけれど、沢山集まれば、災害用の電源の一つとして役に立てるのではないか?と考えました。(災害時に電気柵を止めてよいのか?というのはまた別の話。。。)

さて、山猫が作った電気柵用オフグリッドソーラーのスペックを見てみましょう。

ソーラーパネル  12W
鉛バッテリー   12V12Ah (144Wh)
出力        12V (電気柵に取り付けられる用、丸型(M5)の圧着端子加工)
最大出力      3A(12V)(3Aのヒューズが入っています。)

見事に12が並んでいます。別に12にこだわったわけではなく、いろいろ検討したら、この値になったという感じですね。

電気柵用オフグリッドソーラーは繋がり先が電気柵なので、電気の取り出し口はこんな形状をしています。

電気柵電源端子
このままではちょっと使いにくいので、こんなアタッチメントを作ってみました。

電気柵用アタッチメント

 

このアタッチメントを、電気柵用オフグリッドソーラーの出力にネジで取り付けると。。なんと、出力側端子が、自動車用のシガーソケットになりました!(じゃじゃん!)

このアタッチメントは、エーモン 線付ソケット(メス) DC12V80W以下 コード0.75sq-16cm/ギボシ付 E329を改造して作っています。シガーソケットのアダプタは沢山売られているのですが、引き出し線が普通の2色配線の物は、ほとんどないのですよね。これが使いやすいのですが、。。 山猫は、エーモン 線付ソケット(メス) DC12V80W以下 コード0.75sq-16cm/ギボシ付 E329を使っています。

エーモン 線付ソケット(メス) DC12V80W以下 コード0.75sq-16cm/ギボシ付 E329

どうやら、エーモンの2色配線のコネクタは生産中止となってしまったようです。

2色ではありませんが、性能はかなり近いモデルをおすすめ品として紹介します。(2020年7月追記)

【Amazon.co.jp 限定】エーモン 電源ソケット DC12V/24V80W以下 プラグロックタイプ (1541)

シガーソケットになると、急に汎用性が出てきます。
自動車用(12V車用)に売られている機器が使えるようになるのです。
但し、バッテリーが小さいので、ワクヨさんのような、お湯を沸かす機器をつなげることは出来ないのですが、、

でも、スマホや携帯の充電に使える、シガーソケット用USB変換器ぐらいなら、使うことが可能です
本ブログでも紹介したことのあるものですね。


Anker PowerDrive 2 (24W/4.8A 2ポート USBカーチャージャー) iPhone、Android、IQOS対応 (ブラック)

電気柵用オフグリッドソーラーで、スマホや携帯を充電した場合、どのくらいの数を充電できるのでしょうか?

スマホや携帯のバッテリーは、物によって異なるのですが、だいたい10Whくらい。
一方、電気柵用オフグリッドソーラーに積んでいる鉛バッテリーは、144Whですから、単純に考えると、14台のスマホを満充電できるくらいの力があります。

結構やりますね。実際は、鉛バッテリーが空になるまで使うと、鉛バッテリーの寿命が極端に短くなってしまうので、そこまでは使えないのですが。。

でも、もう一つ考えなくてはならないのは、ソーラーパネルの能力。
避難が1日であれば、鉛バッテリーを使い切っても良いのですが、実際は何日も避難を続けるということも考えなくてはいけません。
そのためには、ソーラーパネルが鉛バッテリーを十分充電できなくてはいけないのです。
つまり、長期的に見ると、ソーラーパネルの発電能力が、充電できるスマホや携帯の数。という事になります。

電気柵用オフグリッドソーラーに使っているソーラーパネルは12W品。このパネルでどの程度充電できるのでしょうか?

晴天の場合、一日の充電量というのは、ソーラーパネルの発電量×3.5くらいだと言われています。(季節によって異なりますが、とりあえずこの値を使うと、)
12W×3.5h = 42Wh

ソーラーパネルの能力的には、一日に4台くらいのスマホや携帯を満充電できるということが分かります。(実際は、スマホや携帯を満充電まで充電する必要は無いので、もう少し沢山の端末を充電できるはず)

電気柵用オフグリッドソーラー1台では、ちょっと物足りないのですが、避難所に、何台か持ち込むことが出来れば、かなりの力になりそうです。
そして、電気柵が設置されるのは、一般的に救助が遅れがちな山間部が多いので、電気柵用オフグリッドソーラーを災害時に使うのはかなりメリットがある気がします。
ソーラーパネルとバッテリーケースが一体となっていますので、持ち運びも便利ですしね!

お知らせ

このブログでは、電気柵用オフグリッドソーラーの組み立て方法を出来るだけ細かく記事にしてきました。(こちらの記事から順番によんで頂けると嬉しいです。)しかし、電気の事に詳しくないとなかなか難しい!
という農家さんの声が多数聞こえてきました。確かに、農業と電気機器というのは、全く接点がありませんよね。

趣味で電気工作をやっているよ!という方ならば自作出来るかもしれませんが、過去記事を読んでも全くわからん!という方のほうが多そうです。

そこで、
この電気柵用オフグリッドソーラー(電気柵用ソーラーバッテリーユニット)の組み立て、販売を静岡県藤枝市の安曇野電子が行う事にしました。制作にはかなりの手間がかかりますので、無償ではありませんが、出来るだけ農家さんの事を考え、組み立て費を安くしようとしています。しばらくは直接設置についてご相談できる距離(静岡県中部地方)の農家さん限定ですが。。

※ 電気柵用ソーラーバッテリーユニット設置相談対象地域詳細:静岡県静岡市,静岡県焼津市,静岡県藤枝市,静岡県島田市,静岡県牧之原市,静岡県榛原郡吉田町,静岡県榛原郡川根本町,静岡県掛川市,静岡県菊川市,静岡県御前崎市

電気柵用電源でお困りの方、電気柵の電源のソーラー化にご興味のある方は、安曇野電子ホームページの「問い合わせ」フォームから、お気軽にご連絡ください。

以上、今回は電気柵用オフグリッドソーラーを非常用電源に使えるか?という考察記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。

~続きの記事~

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※免責事項:ソーラー発電に限らず、電気を扱う機械の製作は、常に危険をはらんでします。万が一、事故が起きた場合、著者は責任を負えません。このブログは、電気柵用オフグリッドソーラーの作り方について出来るだ詳しく説明していく予定ですが、このブログだけを参考にして、一人でオフグリッドソーラーを組み立てよう!と考えるのは危険です。出来れば電気の扱いに慣れた方と作業をしていただきたいと思います。

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